MASA-K



数十年前の・・・俺がまだ若かりし頃・・・

うちの会社に・・・

田○専務と・・・橋○理事という定年を控えた方がいた・・・

二人はいつも一緒に行動しており・・・

役所に行くのも一緒・・・

挨拶廻りに行くのも一緒・・・

とにかく・・・常に二人行動を共にしていた様に思う・・・

そんな二人・・・

定期的に現場に来られ・・・俺達に声を掛けてくれた・・・

そして・・・必ず・・応接室で・・・二人軽く談笑して帰っていく・・・・

それは・・それで構わないんだが・・・・

俺には・・・1つだけ・・・どうしても気になる事が・・・・





田○専務「なぁ～・・理事・・・( ￣ロ￣)∩」

橋○理事「なんですかな・・・？？(´ー`)y━~~」

田○専務「あのぉ～・・・なんだ・・あれ・・どう思いますかな？・・( ^∇^)」

橋○理事「あぁ～～・・・あれはですな・・ダメですなぁ～！(-｡-)y-゜゜゜」

田○専務「ほぉ～！・・やはりダメでしたか・・・」

橋○理事「ダメですなぁ・・で・・・あれを・・こうしないと・・」

田○専務「オォ！(|| ﾟДﾟ)・・あれを？？こうしますか！？なるほど・・」








・・・・・・・・・・・(；一_一)・・オイオイ・・・・・・













分かって会話してんのかよ？(゜ロ゜;





とにかく・・・・“あれ”・・“これ”・・・で会話が進んでいく・・・

マジかよ！！Σ(ﾟДﾟ；≡；ﾟдﾟ)

もう・・・二人にしか分からない暗号に聞こえて・・・・しょうがない・・

その会話が・・・気になって・・気になって・・・

仕事にならなかった記憶がある・・・






先日・・・・

事務所で書類をしていたら・・・・

現場の点検に出ていたK君から・・・携帯が鳴った・・・




　M「ハイハイ・・・どした？？(ー_ー ) 」

K「えぇ～・・と・・・・あのですね・・・？」

　M「おぉ・・・？？」

K「あそこなんですけど・・・どうしたらいいですか？(・＿・;」

　M「・・・あそこって・・・どこだよ・・(￣.￣;)」


K「えぇ・・っと・・・・ここ・・・ですけど・・・」










M「だから・・ここってどこだよ！（｀_´）」



K「資材置場です・・・・」

　M「そうか！！最初からそう言えよ・・・( - ゛-)」








K「で・・どうしますか？( ･∀･)∩」












M「何がだよ！？(`_´)彡3」




K「あ・・工事看板が破損してるんですけど・・・(￣O￣;」

　M「それ・・業者に連絡して・・入れ替えろ！！」

K「わかりました！！」







やはり・・・・“あれ”や・・“これ”で会話するのは・・・・

事実上・・無理なのである・・・

おしどり夫婦の様に・・・長年一緒に居ないと・・・無理なのだろう・・・

あの・・橋○理事と田○専務も・・・ずっと一緒だったもんな・・・('∀`)

アウンの呼吸というやつか・・・



と・・その時・・・思ったのである・・・











そして・・・先日・・・・

スーパーで買い物をしていると・・・後ろから俺を呼ぶ声・・・




「MASA-K君・・？？ではないかね・・・？？」

　M「ハァ？・・・(；一_一)・・・」

橋○理事「おう！！やはりそうか！！(^∇^)/」


　M「ヌゥォワッ！！!!( ; ﾛ)ﾟ ﾟ ！！橋○理事！！」


橋○理事「ハッハッハ！！もう・・わしは・・理事ではないがな・・！！ヽ(^_^;)」

　M「お久しぶりです！！元気にしてますか？？」

橋○理事「おう・・・元気にしてるぞ！！」

　M「お元気そうで・・なによりです！！(^ー^;A」




橋○理事「MASA-K君・・・・それより・・・・・















アレは・・コレしとるかね？？(一.一) 」







　　　　　　　　　ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!・・・・・どうしよ・・・？


聞き返すのも・・・・どうか？と思い・・・・

一か八か・・・・・答えてみた・・・・





















M「えぇ・・頑張ってますよ！！（；・∀・）」









・・・・・・返答ミスったかぁ～～!?Σ(ﾟдﾟlll)
















橋○理事「おぉ～！！そうか！そうか！！良かった！！！( ^∇^)/」



























通じとるやないかぃ！(￣▽￣lll)